2018.09.27 Thursday

新・東京スピニングパーティ2018に行きました

9月16日、連休中日の日曜日。
富岡製糸場にご一緒したAさん母子を誘い、「新・東京スピニングパーティ2018」に行ってきました。

 

スピニング(spinning=糸紡ぎ)とつく通り、
さまざまな糸や糸作りの道具、糸から作られる布などの織物、それを織る道具などなど
天然繊維をめぐる手仕事のお店が一堂に会する年一回のイベント。

 

今回、ミャンマーから蓮の糸を扱うお店が出店すると知り、ぜひ見てみたくなったのです。

 

日本で蓮の糸といえば、奈良の當麻寺(たいまでら)に伝わる曼荼羅には、

藤原家の姫が蓮糸で一夜にして織りあげた、という言い伝えがあります。
その曼荼羅に想を得て書かれたのが折口信夫の『死者の書』。

わたしが最初に蓮糸のことを知ったのは、近藤ようこの漫画版『死者の書』でしたが


その後、折口信夫の原作も読みました。

 

衣服も朽ち果てた古の死者の妄執と、幻視した仏の身を覆いたい一心で蓮糸の布に取り組む郎女の一途さ。

物語の魅力はもちろんながら、蓮から糸をつくり出す描写に、とても心惹かれるものが。

 

茎を折って中から引き出した繊維を縒ってつくるのを藕糸(ぐうし)、
乾かした茎を細かく裂いて紡ぐのが茄糸(かし)。
『死者の書』にはどちらのやり方も出てきますが、特に藕糸の製法は魅力的。


というわけで、JR錦糸町駅南口出てすぐの丸井8階、すみだ産業会館へ。
開場10分前に到着。すでに開場待ちの列ができていました。


入場料はひとり1000円(小学生以下は無料)。
受付時に渡されるシールを衣服の見えやすいところに貼っておけば、当日は再入場OK。

入口近くに案内板があり、スタッフの方が行きたいお店の場所を教えてくれました。


お目当てのブースはミャンマーの

AUNG SAKKYAR LOTUS ROBE Production」(アウンサッキャー ロータス ローベ)さん。

一番乗りの勢いでやってきたわれわれに、すぐに実演を見せて下さいました。

 


茎の端をぽきんと折り、内側の繊維を引き出す

 

ある程度長さが出たら台の上に置き、

 


台上にこすりつけるように縒り合わせる

 

微細な糸の筋も、黒い台の上だとよくわかりますね。

 


こうしてできた糸を三本合わせてさらに縒ったのがこちらの糸だそう

 

触らせてもらいました。
折口信夫の「絹の糸と、績み麻との間を行く様な妙な糸」という表現がさすがだなと思う、硬めの感触。

 


糸の販売もされていました。水色の値札には16000円とあります


1000円とお手頃価格だった藕糸のミサンガを娘用に購入。

水鉢で蓮を育て、藕糸の引き出し&縒りの実体験ができたら楽しそうですね。
藕糸織で有名なミャンマーのインレー湖も、いつか行きたいよねーとAさんと盛り上がる。

 

お隣の「手紡木綿 十絲の会」さんのブースでは、

各種綿の展示や販売、スピンドルを使っての糸紡ぎ体験ワークショップが。

子どもたちはブースの前でミニ体験させて頂きました。

 


慣れないうちは横に持って紡ぐといいそうです

 

スピンドルってぶら下げて使わなきゃいけないのかと思っていたので、
(父が作ってくれた重めのスピンドルでウールを紡ごうとしてあまりうまくいかなかった苦い経験あり)
ちょっと敷居が下がりました。


綿花は白だけでなく緑や茶色のものがあると、こちらで初めて知りました。
緑綿の種は発芽率がそれほどよくないものの、ピンクのお花が咲いてきれいだとか。

 


思わず種ゲット(茶綿、白い綿、緑綿の三種入り)

 

花オクラといいオカノリといいこの綿といい、気がつくとアオイ科の植物ばかり集めています。
ちなみにアオイ科は連作NG。春になったら植える場所に困りそう^^;

 

スピンドル、篠綿(紡ぎやすいよう繊維を揃えて巻いてあるもの)三本入り

小学校の委員会活動で綿を育てている娘の綿紡ぎ練習用に購入

 

スピンドルは、お箸とヒートン、丸く切った段ボールがあればお手軽バージョンが作れると教えて頂いたので、
自分用のはいつか自作してみたいと思います。

 

上記のふたつの団体のブースにけっこうな時間お邪魔しました。
いろいろ親切に見せて頂き、教えて下さって、ありがとうございました。

 

ブースが離れていたので後でちょっとしか覗けなかったのですが、

出店常連の「町田市大賀藕絲館」さんのところでも
毎回、蓮の茎から糸を引き出す実演をされているそうです。

 

綿繰り機を展示販売されているお店も

 

綿花の中から種を取り出す作業、綿繰りは、手作業だととても大変だそうです。
前にユウガオを料理したとき、モフモフしたワタから種を除くのに苦労したので、なんとなくわかる。
綿繰り機は電動バージョンもお披露目されており、大変な人気のようでした。


草木染にうってつけの生成りの絹製品(ネットでもなかなか買えない)も廉価で買えて大助かり。
うちに刈りっぱなしの羊毛があるのでモノゲン(羊毛の汚れ用洗剤)にも心が動いたけれど、

思うところあって今回は見送り。


丸井で昼食後、錦糸町のアジアマルショーに立ち寄ってお買い物。そののち両国まで歩きました。

国技館入りするおすもうさんを眺めてからAさん母子とお別れ。
当方の趣味に付き合わせてしまいましたが、好奇心いっぱいなふたり、それぞれに楽しんでくれたようで、ホッ^^。

 

手芸好きにはもちろん、繊維文化に関心のある人なら、退屈知らずのまさにパーティー会場。

 

来年2019年は、9月21日と22日の土日、同じ会場で開催予定だそうです。

 

 

 

Calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
出版した本
イボ記 (小学館文庫)
今は昔の新刊書評
サイト内検索
スポンサードリンク
Translate
Selected Entries
Categories
Archives
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM
育毛剤