2019.08.30 Friday

国立民族学博物館に行きました(2019.8.22)

 

続きです。

 

藁などの自然物でつくった日本の道祖神や巨大な「つくりもん」のコーナーは

ぜんぶ写真を撮ってまわりたいほどの多彩さ。

 

その中からわたしが勝手にセレクトした7つがこちら。

 

道祖神の仮面(長野県長野市)

 

長野県のおいしい食べ方」というサイトで芦ノ尻道祖神の「神面(しんめん)」であることを知りました。

集落の各戸のしめ縄を持ち寄ってつくるそうです。道祖神の石碑を覆って作成していく過程はこちらのサイト

画像がありました。

藁で鼻の穴まで再現する芸の細かさと、面の大きさの迫力に驚かされます。

 

やごろどん人形(鹿児島県曽於[そお]市)

 

巨人伝説と、朝廷に歯向かった隼人族の長「弥五郎」伝説が融合していて興味深いです。

宮崎県に「長男」「三男」がいて、こちらは「次男」というスタンスらしい。

 

 

さんすけ人形(青森県平川市)

 

わあ、鬼太郎がいる!と思ってしまったのはわたしだけではないはず。

12という数は山の神に縁起するもので畏れ多く、マタギが12人で山に入らなければならないときなど

13人めの身代わりとして仕立てる人形をこう呼んだようです。

鬼太郎ではなくユダであったか。

 

メンドン(鹿児島県三島村)

 

硫黄島の異形の来訪神。円形渦巻文様が主張しています。

顔の造形は、ウズガイの輪切りとキシャゴとイガイ、二枚貝といった海の恵みがモチーフでしょうか。

館内の映像資料には、女性を狙って追いかける、狙われた女性は運がいいとされる、という

とても来訪神らしい行為が記録されていました。

うしろに見えているのは鷺舞(説明書きの画像を撮っていませんがたぶん島根県津和野)。

 

牛鬼(愛媛県宇和島市)

 

妖怪の牛鬼が由来かと思いきや、朝鮮出兵で加藤清正が城攻めをした際に使った「亀甲車」がモチーフだと

宇和島市観光ガイドWEBサイトにありました。

牛の生首を刺した箱型の車の胴体部分に兵士を隠し、城に近づいたとか。

東洋版トロイの木馬ですね。

 

おこないさま(山形県鶴岡市)

 

シンプルな造形、ちいさな姿、それでもとても印象に残ります。

遠野物語で知られるオシラさまと同系の、家の神さまのようです。

 

八朔(はっさく)大造り物 仁王像(熊本県山都町)

 

見事な仁王様でした。素材はすべて野山の採集物。シュロや松ぼっくり、竹を輪切りにしたものなどを

使って巧みに造形されています。

スーザン・クーパーの『みどりの妖婆』が久しぶりに読みたくなりました。

(現実にはない場所と祭りですが、サンザシの枝でつくった「つくりもん」が登場します)

 

展示を見るごとに、現地ではじっさいどんな様子でいるのか見てみたくなります。

 

本当に時間がいくらあっても足りない!国立民族学博物館でした。

 

宿泊先は、民族学博物館から歩いて帰れるホテル阪急エキスポパーク(2020年2月で営業終了。ざんねん)。

 

翌日は大阪城となんば方面に行きました。

そちらの紹介は次の記事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019.08.29 Thursday

国立民族学博物館に行きました(2019.8.22)

 

夏休み終盤に大阪へ2泊3日の旅行に行きました。

 

1日めは、お友達から激推しされていた国立民族学博物館へ。

万博公園の敷地の奥にあります。

世界のさまざまな民族の生活用具、民芸品、映像資料などが一堂に会し、圧巻のひとこと。

 

 

大いなる仮面(@諸星大二郎『マッドメン』)に似たお顔の神像

 

案内板によると、こちらの神像は儀礼用の椅子と一体になっており、集落の男性集会所に置かれたそうです。

儀礼のとき語り手はこの椅子には座らず、神像の傍らに立って、祖先の霊を乗り移らせるのだとか。

『マッドメン』後日譚の「波子を探して」でこの設定が使われていたように思います。

 

コンゴの呪いの人形

 

怖すぎるので正面ではなく斜めから&ちいさめの画像で。

手足の部分のボツボツしているのは、全部打ち込まれた釘の頭です。ひええ。

 

『はらぺこあおむし』各国語版

 

パネルに置くとそれぞれの言語で朗読の音声が流れます。

ほっこりします。

 

ターラー女神の像

 

日本の仏教では、多羅観音。

観音さまが、衆生を救いきれないことを悲しんで流した涙から生まれた女神であるという

誕生説話がとても好きです。

 

姉が大好きだったバリ島の魔女ランダ(向かって左)と聖獣バロン

 

魔女と聖獣の顔つきにそれほど差がないのがすばらしいと思うのです。

 

 

実物大のモンゴルのゲル(移動式天幕)

 

モンゴル国は、わたしが20歳のとき、初の海外旅行で訪れた国です。

名古屋空港の出発ゲートに「ウランバートル行」と紙に書いて張り出してあったのがなつかしい。

電光掲示板に流す必要がないくらい、本数が少ないのかな、と、旅の仲間と笑ったものでした。今はどうなのかな。

 

 

アイヌ民族の生活用品など

 

右上の、穴の五つ開いた円形のナンのようなものは、ウバユリの鱗茎でつくったダンゴ。

ユリ根好きとしては味が気になるところ^^

その下の油入れは素材がわからなかったのですが、調べたところこちらのサイト

北海道博物館にある油入れに関する記載が。そちらは、シカの膀胱でできている、とのことでした。

 

膨大な展示資料は、どれもこれも興味深いものばかり。

映像クイズや、楽器を演奏できるコーナーもあって、時間がいくらあっても足りません。

博物館内のレストランでお昼ごはんを食べ、1日かけて回りました。

 

続きは次の記事で。

 

 

 

 

2019.08.26 Monday

書評でつながる読書コミュニティ『本が好き!』で書評を書いて頂きました

 

書評でつながる読書コミュニティ『本が好き!』に『詩歌句集 雨が刺さりそうだ』を10冊献本しました。

 

応募してくださった参加者の方が、書評を書いてくださっています。

 

忌憚ないご意見、率直な疑問もあれば、しみじみと嬉しい、ありがたいご感想もありました。

 

今後の宿題、また励みとして、次の創作に活かしていきたいと思います。

 

 

献本の基本パックが10冊からということで申し込んでみたのですが

 

実際献本されているのは1〜5冊という数が多く、10冊は鼻息荒い感じで、すこし気恥ずかしかったです。

 

最終的に10名以上の方から応募いただき、いろいろな角度からの書評をいただけたのは幸いでした。

 

『本が好き!』の皆さまにも、お世話になりました。

 

献本に応募してくださった皆さま、書評を書いてくださった皆さまに、心から御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

2019.08.25 Sunday

長谷川龍生先生

 

詩人の長谷川龍生先生が亡くなりました。

2019年8月20日。享年91歳。大正のお生まれでした。

 

今はもうない東中野の日本文学学校で、わたしは20代のころ2年ほど詩と小説を学びました。

母、西沢杏子もこの学校で学んだことがあり、先生方が素晴らしいと言っていたからです。

 

わたしが入学したときは、小説は塩見先生と山田先生のおふたりが担当しておられ、

詩のクラスを持っておられたのが、長谷川先生でした。

 

切れ長の目をときに鋭く、ときにいたずらっぽく光らせて、いろいろなお話をして下さったのを覚えています。

 

アメリカをグレイハウンドバスに乗って旅されたときのこと。

この世のすべてはフラクタルであるということ。

自分は猿田彦の生まれ変わりであるということ。

などなど。

 

先生の知り合いの方の山荘でクラス合宿をし、草野心平記念館に連れて行っていただいたこと。

突然「シフォンケーキというものを焼いてみました」と教室にケーキを持ってこられ、クラスのみんなで

よろこんでぱくついたこともありました。

講義は生徒が順番に作品を発表し、全員で講評する形式。先生からも毎回コメントがもらえました。

ぜいたくなことだったと思います。当時の作品は『詩歌句集 雨が刺さりそうだ』にも何篇か収録しました。

 

今思えばくだらない理由で学校を離れ、いつでも戻れるつもりでいたのが若気の至り。

気がつくと長い間のご無沙汰となっていました。

 

今年久しぶりに出した賀状に返しを下さり、先生が傍らに置いているというハラリの著書を読み始め

『サピエンス全史』上下を終えて『ホモ・デウス』上巻に入ったところで訃報に接しました。

 

先生のことを考えるとき、先生はいつも、バスの埃っぽい座席に座り、窓から外を眺めておられます。

足元には黒い大きなくたくたのナイロンバッグ、頭には黒い野球帽、窓ガラスは一面光っています。

 

それはわたしが見たことのない光景なのですが、これから先もずっと、見続けていく光景です。

 

 

 

 

2019.08.16 Friday

はたちよしこさんブログにご紹介頂きました

 

詩人のはたちよしこさんが、ブログ「レモンの車輪からの旅」にて

『詩歌句集 雨が刺さりそうだ』を紹介して下さいました。

 

はたちさんの詩集『レモンの車輪』

 

いつまでもみずみずしい言葉。第一回少年詩賞受賞作

 

詩集タイトルに通じる「レモン」はレモンを見るたび、「壺」は壺を見るたびに思い出し

頭の中で諳んじてしまう詩です。

感覚の最大公約数のような、シンプルな表現が、心の襞にすっと沁みとおります。

詩集『また すぐに会えるから』では第31回赤い鳥文学賞を受賞しておられます。

 

あの詩たちの作者である方から、温かいご感想を頂けたことが本当に幸せです。

 

はたちさん、ありがとうございました!

 

 

 

 

2019.08.15 Thursday

諦めていた花が

 

何年も前に清里の山小屋の庭に植えてもらったものの、消えてしまい

諦めていたソープワートの花。

 

今年、復活していました

 

別名サボンソウ。

サポニンが含まれており、全草を乾かして煮だすとシャボンのように泡立ちます。

 

ジーン・アウルの小説『大地の子エイラ』(始原への旅立ちシリーズ 評論社版)で、

主人公の女の子エイラがこの草で髪を洗うのが印象的で、姉とよく真似をしたものでした。

ちょっとキシキシする洗い上がりの感覚が気持ちよかったです。

 

エイラはクロマニヨン人ですが、ネアンデルタール人の氏族に育てられている設定。

それぞれ異なる特徴を持つ人類の祖先が、生きる時代を共有していた、というのが、当時は新鮮な驚きでした。

 

ソープワートの花言葉は「賢明な行動」「清廉」「友との思い出」などだとか。

 

わたしたち今の人類に必要なことばかりだなあと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019.08.14 Wednesday

白駒の池 その2(2019.8.12)

 

遊歩道が整備されているので歩きやすいです。スニーカーでじゅうぶんでした。

 

すれ違うには狭い場所もあるので、向こうから人が来たときは譲り合い

 

青苔荘を通り過ぎてから、しばらく池の姿が見えなくなり、ちょっと不安になりましたが

 

無事見えてホッ。対岸の建物が白駒荘

 

もののけの森

名前が名前だけに、夜は怖そう。

 

コケとギンリョウソウ

ずっと見てみたかった寄生植物は、白い馬の精霊のようでした。

 

エゾイトトンボか、オゼイトトンボか。たくさんいました

 

写真を撮りつつのんびり歩いたので、周遊に所要時間の倍近くかかりましたが

静かな森の静かなコケやキノコや生きものたちの姿、とてもすてきでした。

 

 

 

遊歩道入口に近い有料駐車場(500円)はトイレも有料(50円)。

青苔荘、白駒荘とも、トイレ使用には100円かかります。

 

苔の森鑑賞の際には小銭のご用意もお忘れなく^^

 

 

 

 

2019.08.14 Wednesday

白駒の池 その1(2019.8.12)

 

松本城と松本市美術館を見てからいちど清里に戻り、翌日は白駒の池へ。

 

池の周辺は苔の森として有名

 

白駒荘、青苔荘といった山小屋を有するトレッキングルートでもありますが

体力なし・装備なしのわれわれは、池を周遊する約40分のルートをチョイス。

 

 

どちらからでも行ける、とあるので青苔荘まわりで行きました。

 

でも白駒荘の前に着いたら、混雑時なので白駒荘まわりで歩くように、という趣旨の看板が。

道理で、反対側から来る人の数が多いと思ったんですよね。

はじめから白駒荘まわりで歩くにこしたことはない模様。

 

歩き出して数分でこの風景

 

もふもふ

 

コケとキノコ その1

 

コケとキノコ その2

 

コケとキノコ その3

 

次の記事へ続きます。

 

 

 

2019.08.14 Wednesday

松本城と松本市美術館(2019.8.11)

 

毎年借りている清里の山小屋を足がかりに、長野まで行ってきました。

日本史好きな娘のリクエストで、まずは松本城攻め。

 

松本城

現存最古の五重六階の木造天守。

 

人数制限があり、1時間待ちでの入城。

階段の傾斜が急(61度)で、太ももがかなりプルプルしました。

 

天守から堀を眺める

 

見上げるとキノコの襞のようで美しい

 

車で松本市美術館へ移動。

 

咲き誇る草間彌生ワールド

 

何を考えておられるのか

 

サイケデリック自販機

 

企画展『不思議の国のアリス展』では数々の画家の描くアリスワールドを楽しめました。

 

お昼の時間になったので、美術館の中庭を通ったところにあるカジュアルフレンチ、

ビストロサンチームでお昼。プリフィクスランチでお魚を選び、今年初めてのアユを食べました。

とてもおいしかったです。

 

食後、常設展示室『草間彌生 魂のおきどころ』を閲覧。

明滅するシャンデリアが幾重にも鏡に映り込む部屋では時間を超えたような感覚に。

ドット模様だけではない草間彌生の作品世界を知ることができました。

 

草間彌生『毒きのこ』絵葉書

 

翌日行った白駒池の苔の森については次の記事で。

 

 

 

 

 

 

2019.08.13 Tuesday

アメリカの詩集専門書店 Grolier Poetry Book Shop にて販売決定

 

アメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジにある詩集専門書店

Grolier Poetry Book Shop さんにて『詩歌句集 雨が刺さりそうだ』を

扱って頂けることになりました。

 

The rain will stab it

 ↑ ↑ ↑

お店のサイトでネット販売もして下さっています

 

3匹の猫をあしらったシンボルマークがおしゃれな老舗の書店さん。

出版やポエトリーリーディングなどのイベントも手掛けていらっしゃいます。

いつか訪ねて行きたいな^^

 

ありがとうございます!

Thank you so much, Grolier Poetry Book Shop!

 

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