2018.12.08 Saturday

六年生に読み聞かせ

 

娘が小学一年生のときから毎年参加してきた、始業前10分間の読み聞かせ。
早いもので、もう来年は娘が卒業なので、読み聞かせも10月にしたのが最後になりました。


読んだのは、不条理小説の短いものをふたつ。

前振りとして、不条理という言葉も説明も少々。


「不条理というのは、ものごとの筋道が通らない、という意味。不条理
小説では、ふつう有り得ないようなヘンテコなことがふつうに起こります」

 

 

ひとつめは『カフカ短篇集』から「父の気がかり」

 


ふたつめは『ハルムスの世界』から〈ひとりの男がいた〉


不条理小説のシュールな展開は、ナンセンスギャグ漫画に通じるところがあると思います。

 

糸巻のような生きもののような不思議なおちびさんについて考察する「父の気がかり」もそうですが、
次つぎ落ちてくるレンガで頭を打つたびに何かを忘れる男の話、〈ひとりの男がいた〉は特にその傾向が。

 

著者のダニイル・ハルムスは子ども向けのお話を書いていたこともあってか、笑いのツボを心得ている感じ。

 

「父の気がかり」を読んでいるときは「難しいかも」というつぶやきが聞こえてきましたが
〈ひとりの男がいた〉のときは、にやっと笑ったり、「また!」と嬉しそうにツッコむ子がちらほら。

 

ダニイル・ハルムスはロシアの作家。
諷刺に満ちた作風がもとで当時のソ連当局に捕らわれ、収容所内で亡くなったと伝えられています。


筋道の通らないヘンテコなことを、言葉の力で読者の目に見えるように、あるいは更に頭が混乱するように描いた作品ふたつ。

 

これからたくさんの不条理に向き合っていくだろう子どもたちの心に、すこしでも残ってくれたらと思います。

 

 

 

 

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